翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

救荒便覧 - 翻刻

救荒便覧 - ページ 13

ページ: 13

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その志(こゝろざし)に感(かん)じ口々(くち〴〵)にほめ立(たて)なば天の視(み)る事など人の見るに従(したが) ひたまはざらん 仁君などがしろしめさゞらん循吏(よきやくにん)なんぞ察(さつ)せ ざらんいたづらに金銀米穀をいだきてかねの番人(ばんにん)無慈悲(むじひ)の人と 呼(よば)るゝこと口おしき事ならずや凶饑(きゝん)甚(はなはだ)しければいのち旦夕(たんせき)にせま り火(ひ)にやかれ水(みづ)に溺(おぼ)るゝことくなれば意(い)を決(けつ)してすみやかに救(すく)ふべし ○隣国(りんごく)の人も人なり自国(じこく)の人も人なり中あしき人も人なり我子 かわゆければ人の子のかわゆきも同(おな)じ天の御眼より見れば皆人 御子なりきゝん難義(なんぎ)の時(とき)は天道へ御奉公(ごほうこう)と心得(こゝろへ)上下とも艱苦(かんく) をともにし人我のへだてなく近親(きんしん)より施(ほどこし)を初(はじ)むべし○身上(しんしやう)よく 施(ほどこ)しするともたかぶるべからす就中(なかんづく)浪人(らうにん)読書(とくしよ)の師(し)などは無禄(むろく)にて 不農不商不工(つくりせすあきないせず)生産(くらしに)のみかゝりかたきものなれば貧(まづし)き人もあるべければ 富人(とめるひと)はすくふべし仁義(じんぎ)をする人を軽(かろ)んずる事なけれ其他(そのほか)すべて 武芸(ふげい)する人及び算術(さんじゆつ)手跡(しゆせき)の師(し)など無禄(むろく)なる人に至(いた)るまで夫々(それ〳〵) 厚くすくひてその難(なん)をのがすべし   ○貧者(まづしきもの)のいましめ ○米穀/高(たか)ければ人の気(き)たつものなり他人(たにん)のものを奪(うばひ)てもわが