翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

救荒便覧 - 翻刻

救荒便覧 - ページ 14

ページ: 14

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命(いのち)たすからんと思(おも)ふゆゑ不慮(ふりよ)の事をもおこすことあり是第一 につゝしむべき事なり上には父母と仰(あふ)ぎ奉(たてまつ)る  君のましませば いかで見ごろしになしたまふべき又/国々(くに〴〵)在々(ざい〳〵)所々(しよ〳〵)僻遠(とほきはし〴〵)の地(ち)に 至(いた)るまで国主(こくしゆ)領主(りやうしゆ)ありて治(おさ)めらるれば夫々(それ〳〵)御手当(おてあて)ありて御(おん) すくひ有事(あること)相違(さうい)なけれは人々心をおちつけ気遣(きつかひ)なき事をわき まへうすきかゆをすゝり麦(むき)引(ひき)わり大豆(たいづ)小豆(せうづ)穀類(こくるい)かず〳〵海草(うみくさ)に もこんぶあらめひじきなど多く其外(そのほか)うゑをしのぐもの数々(かず〳〵) あれば力を尽(つく)しいかにもしてうゑをしのぐべしかりそめにも 人をいつはり又は争(あらそ)ひがましき心をおこすべからずわざわいは下(しも)より おこすならひなれば此所(このところ)をよく厚(あつ)く心掛(こゝろがく)べし○其身まづし きは骨折(ほねおり)ても不仕合(ふしあはせ)あり又は心掛あしく平生(へいぜい)おごりて衣食(いしよく) 住(ぢゆう)の為についやしきゝんになりたくはへなきは自分(じぶん)のゆだんなり つら〳〵遠謀深慮(とくとしあんし)人の富貴(ふうき)をうらやみそねむ心あるべからず 平生(へいぜい)中(なか)あしくともめくむものあらばかたじけなくうけてその 恩(おん)を忘(わす)れず是迄(これまで)自分おこたり不始末(ふしまつ)なるを後悔(こうくわい)し志(こゝろざし)を 改(あらた)め善人(せんにん)となるべし又自分/兼(かね)ての心掛なく餓死(うゑじに)するとも