翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

救荒便覧 - 翻刻

救荒便覧 - ページ 16

ページ: 16

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べし其時/白湯(さゆ)の中(うち)へ味噌汁(みそしる)又は米(こめ)のとり湯(ゆ)少(すこ)しを冲(さし)て攪嚥(かきまぜ) のましめ腹(はら)を滋潤(うるほ)しその後(のち)によくにえたる稀(うすき)粥(かゆ)を喫(くはせ)て両三日 の間(あいた)にだん〳〵かゆを濃(こく)して食(くは)せ日を経(へ)て軟飯(やはらかきめし)を喫(くは)すべしと ○凡飢人に白菓(ぎんなん)を食(くは)しむれば死(し)す慎(つゝし)むべしと○又甚うゑし ものに摶飯(むすび)を与(あた)ふれば死(し)すといへり○飢人をすくふにはまづ 赤土(あかつち)を水(みづ)にかきたてゝ半椀(はんわん)ほど呑(のま)せて後(のち)食(しよく)を与(あた)ふべし又/朴(ほつき)の 皮(かわ)をせんじて一椀(いちわん)のませて後(のち)食(しよく)を与(あた)ふべし此(この)二法(にほふ)を用(もちひ)ずして 食(しよく)を与(あた)ふれば忽(たちま)ち死(し)すといへり○うゆるものにもの与(あた)ふる時(とき)は ずひぶんいたわり丁寧(ていねい)にすべしがさつにする時は死(し)しても憐(あわれみ)を うけしと思(おも)はゝ恩(おん)もかへつてあたとなるなり○老人(らうしん)あしよはには 品によりおくり与(あた)ふべし○婦人女子ははづかしくあはれみも うけがたきものなれば心をつけおもひやり五日十日も薄(うす)き粥(かゆ) すゝるやうに穀(こく)にてあたふべし○かゆをつくり餓者(うゆるもの)にほどこす 時は手代わかいもの世話人(せわにん)正直(しやうじき)なるものをえらむべしあしき者を 用ふる時は米をぬすみさま〴〵のあしき事を巧(たく)むといへり恐(おそ)る べし主人(しゆじん)の志(こゝろざし)はよけれども下のあしき時は仁恵(めぐみ)賑濟(すくひ)留滞(とゞこほ)りて