翻刻
○鍋(なべ)の内(うち)へ茶碗(ちやわん)を一(ひと)つうつむけて入其上に米を入さて潮(うしほ)を
入てたくなり此の如くして食ふなり塩気はありといふとも
潮にて直に煮たるよりは遥にまされり茶碗の中にのこる也
○温食《振り仮名:不_レ饐|すゑざる》法の事
○腰兵粮(こしへうらう)など入持時(いれもつとき)ゆげをさまして器(うつは)につめるは饐(すゑ)るなり
成程(なるほど)温鍋の中より直(すぐ)に器(うつは)に入(いれ)其(その)まゝよくつめ蓋(ふた)を仕置(しおけ)ば
何程(なにほど)炎暑(えんしよ)の時節(じせつ)といふとも少(すこし)も饐ざるなり火気(くわき)退(しりぞき)たる食(しよく)は
却(かへつ)て饐(すゑ)るものなり
○粳米(うるち)を乾(ほ)し飯(めし)にする法(ほふ)
○うる米を寒水(かんすゐ)に四五日/浸(ひた)しせいろうにて蒸(むし)さらし乾(かわか)して瓶
に入/貯置(たくはへおく)べし用る時/熱湯(ねつとう)に浸(ひた)せば飯(めし)となる
○寒(さむさ)を凌(しの)ぐ薬方(やくはう)
葛(くず)の粉(こ)を寒(かん)の内(うち)酒(さけ)につけほして持(もつ)なり
○天明(てんめい)饑歳(きゝん)米穀(へいこく)高直(かうじき)の略抄(りやくせう)
○奥州辺(おうしうへん)金一分に付/米二升八合(みはるせんだいへん)○四升八合(あいづでは)○四升五合(水戸御領やしう)○六升(しらかは)○
七升(ゑちご )○七升五合(やしう )○あわひゑ六升五合より七升○つき麦(むぎ)九升八合