翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

救荒便覧 - 翻刻

救荒便覧 - ページ 35

ページ: 35

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しかり○同時わけて大きゝんの所(ところ)にては食物(しよくもつ)つきて牛馬(ぎうば)の肉(にく) 犬猫(いぬねこ)までも食(く)ひつくしつゐに闔門相枕籍以死(かるいのこらずまくらをならべてし)にけりかまど四五 十もありし里々(さと〴〵)もみな死(し)につくしなき跡とむらふものなければ 死骸(しがい)は堆積(つみかさね)腐爛(くさり)て鳥獣(とりけもの)のゑじきとなり一村(ひとむら)粛然(さひしく)噍類(いけるもの)なく あはれさたとへん方(かた)なしとそみづから見(み)ぬ事はきゝんたりとも さまでのことあるまじと思(おも)へるは愚(おろか)なる事なり○享保午の秋米 頻(しき)りに高直(かうじき)にて万民(はんみん)困窮(こんきう)し盗賊(とうぞく)所々(しよ〳〵)に徘徊(はいくわい)す夜分(やぶん)往来(ゆきゝ)なく 昼(ひる)も僻遠(いなか)の人なき所(ところ)は往来(ゆきゝ)なしとぞ   ○避穀仙方(ひこくせんはう)略抄 ○黒豆五斗水にてゆり洗(あら)ひこしきに入むすこと三べん黒(くろ)き皮 さり又/麻(あさ)の實(み)三斗水に浸(ひた)して一夜(いちや)蒸(むし)候て三べんいづれも一へん ごとにさまし麻(あさ)の實(み)上(うへ)の皮(かわ)口(くち)を開(ひら)き候を日(ひ)に干(ほ)し其/皮(かわ)を 去(さ)り内(うち)の肉(にく)ばかりとりさて右の黒豆のむしたると一所(いつしよ)に臼(うす)に 入れ手杵(てきね)にて能(よく)槝(つき)まぜ粒(つぶ)のこれなき程(ほと)つきて取出(とりいだ)し握(にき)り拳(こぶし) ほどづゝに丸(まろ)め又/甑(こしき)に入/夜(よ)の五時(いつゝどき)より九時(こゝのつどき)までむし釜(かま)の内 の湯(ゆ)減(へ)り候はゞ湯(ゆ)をかへてむし其儘(そのまゝ)にて火を引差置(ひきさしおき)暁(あけ)七時(なゝつどき)比