翻刻
猫(ねこ)のよだれをつける○猫咬(ねこかみたる)に薄荷(めくさ)の汁(しる)をぬる○猧子咬(ちんのかむ)には
青柚(ゆづ)をもみてつける○猘犬毒(やまひいぬのどく)には三稜針にてつき血(ち)を出(いだ)し
大根おろしにてよくあらひ小便をしかけひきかへるの皮(かわ)をはる
○又人の糞(ふん)をつけるもよし○馬咬(むまかみたる)には薄荷(はつか)をぬる○牛馬(ぎうば)囓(かむ)
に白砂糖をつける○蝮蛇咬(まむしのかむ)にむかでをやき粉にしてつける又
ひきがへるをつきたゞらかしつけるもよし○熊(くま)に傷(やぶ)られたるに
は葛根(くすのね)をつきたゝらかしつくべし葛根汁(くずのしる)を一二/杯(はい)のむべし○
百虫(むし)耳(みゝ)に入には韭汁(にらのしる)を灌(そゝ)げば出づせうがの汁(しる)もよしあぶら
るゐをさすもよし○河豚毒(ふぐのどく)鮝魚(するめ)をせんじひやしてのむ○
《振り仮名:𩶾魚|かつを》大黄末(たいわうのこ)五分/冷水(ひやみづ)にてのむ○鶏子毒(たまごのどく)醋(す)少(すこ)しのむ○鼈毒(すつほんのどく)には
こせうをかみてのむ○雉毒(きじのどく)は犀角(さいかく)一匁のむ○鵞鴨毒(がかものどく)には秫(もち)
米(あは)の泔(とぎみづ)よし○蟹毒(かにのどく)には瓜汁(うりのしる)冬瓜(とうぐわ)もよし○魚鱠不消(なますのつかへたる)には大黄(たいわう)
《割書:三両|》芒消(ばうしやう)《割書:二両|》右をかんざけにて用(もち)ふ○猪肉毒(いのにくのどく)には大黄汁(だいわうじう)又/杏仁汁(きやうにんじう)
又なま大根(たいこん)よし○諸魚毒(すべてうをのどく)には橘皮(きつひ)よしの根の汁(しる)又/大豆(たいづ)の汁よし
○煙草毒(たばこのどく)白砂糖(しろさとう)を水にてのむ又くみたての水/味噌(みそ)もよし○
諸骨硬(のどへほねさす)に白/飴(あめ)糖大口にかみてのむ○魚骨硬咽(うをのほねたつ)には猪牙(ちよげ)皂角(さうかく)の