翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

救荒便覧 - 翻刻

救荒便覧 - ページ 5

ページ: 5

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に入うへに計(ばかり)むぎを置(おき)しかば汝等(なんじら)予(よ)が心(こゝろ)をしらず今/戦国(せんごく)にして 士卒(しそつ)寝食(しんしよく)をやすんぜず予(よ)独(ひと)り何(なん)ぞ飽食(はうしよく)するに忍(しのび)んやと○また 麦草(むぎくさ)の左(ひだり)へよれて生(は)えたるは世(よ)の中(なか)あしく右(みぎ)へよれて生えたるは 豊年(ほうねん)なり民(たみ)百姓(ひやくしやう)のをさなき兒(こ)どもの色(いろ)ざしよきは母(はゝ)の食物(しよくもつ)よく 雑穀(ぞうこく)を不(くは)_レ食(ず)乳(ち)の気(き)沢山(たくさん)なる故(ゆゑ)と知(しる)べし又/芋蔵(いもくら)とて去年(きよねん)の芋(いも) 家々(いへ〳〵)に積置(つみおき)土(つち)をかけ置(おき)土民(どみん)の糧(かて)にす此(この)芋蔵(いもくら)未崩(いまだくづれ)ざれば定(さだめ)て糧(かて) も尽(つき)ずと見(み)えたり下々の事かくまでしろし召されしを人々 ありがたく骨(ほね)にきざみ忘(わす)れまじき事になん○延喜(ゑんぎ)の御代(みよ)不動(ふどう) 穀とて国々に倉(くら)を建(たて)られ米穀(べいこく)を儲(たくわ)ひ凶年(きやうねん)に備(そな)へ給ひし其後 穀/数万(すまん)をねせ置(おけ)は費(つゐへ)なりとて止(やめ)られけり是より凶年/打続(うちつゞ)き 適(せめ)天にあらはれ水旱(すゐかん)の災(わさはい)度々(たび〳〵)ありて民うゑにつかれしかど 天威(てんゐ)猶(なほ)止(やま)ざるにや 朱雀院(しゆじやくゐん)の御宇(きよう)に至(いた)り南海(なんかい)より盗賊(とうぞく)起(おこ)り 東山道(とうさんだう)に将門(まさかど)謀反(むほん)して天下の騒乱(さうらん)止時(やむとき)なく万民の憂(うれゐ)となりし とそ○いづれの 君(きみ)にや凶荒(きやうくわう)の後(のち)に御位(おんくらゐ)を継(つ)がせ給ひしに 国用(こくよう)不足せしかば深(ふか)く憂(うれ)ひ給ひ扶持方(ふちかた)の事と御机(おんつくえ)の上(うへ)に常々(つね〴〵) 張付(はりつけ)させ給ひしとぞ其外の御美政(ごひせい)数(かす)多(おほ)し推(すゐ)してしるべき事