翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

救荒便覧 - 翻刻

救荒便覧 - ページ 6

ページ: 6

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になむ○某(それ)の侯(きみ)常に桑(くわ)の葉(は)のいひを用ひられしとぞ万(よろづ)に倹(けん) を用ひられし事推してしるべし又/死(し)に臨(のぞ)みていはれしは吾(われ) 一生(いつしやう)吝嗇(しはき)やうにもあらんづれとも凶年にも領分(りやうぶん)の民(たみ)ども餓(うゑ) 死(しに)をばさせざりしが今はやみほれて心もとゞかす《割書:云| 云》この侯 天明卯辰両年民うゑになやみしかばあまねく物を分ちたびて すくはせらる数左に注(しる)す 米五百二拾石 籾(もみ)五万八千百九 拾石余 粟二千百三拾石余 大麦四石二斗 蕎麦四拾二石余   銀二拾貫余 銭壱万四百九十三貫余/斯(かく)てもかねて田畑(でんはた)抔(など)も 持(もた)ざりける者はなほさまよひければ国府(こくふ)の侍(さふらい)白川(しらかは)の辺(ほと)りに かり屋(や)をしつらひてすゑおき下司(したつかさ)をつけてかゆを煮(に)させ朝(あさ) 夕(ゆふ)くばり与(あた)へもし病(やむ)ものあれば医師(いし)をして薬(くすり)をあたへしむ すべて此料(このりやう)は右の員数(かず)の外(ほか)なりし 宝暦八年の比(ころ)より粗税(ねんぐ) の内/程々(ほと〴〵)に随(したが)ひ籾(もみ)ながら貢(みつが)せて凶荒の備(そな)へとし給へりされ ども一所に貯(たくは)へおきてはにはかの事あらん時(とき)便(たより)なからん事を 計(はか)りてそこ〳〵に倉(くら)をたてゝをさめおかせらる其かず九十 七となん上(かみ)にいざなはるゝ下(しも)なれば百姓どもおのが物のうち