翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

亜墨利加漂流記聞 - 翻刻

亜墨利加漂流記聞 - ページ 13

ページ: 13

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娘妻等に■【誂?】して自身ハ外へ出行と也 家の内にハ戸 障子の隔て無き故木綿の蚊帳を昼夜共に釣詰にして 間たの隔て也閨房なりんふとんハ羅沙の織屑又ハもん ぱのごとき物の至て幅広きものゝ由漂客此島に逗留中 万次郎に誘引ハれ折々通ひし由島女きぬ〳〵の睦言ニ 深切らしき事を語り明たけれ共元ゟ言語通ぜされバ褒る のやらコナスのやら訳らす何を何と言事やら可笑して 聞留ざりしとそ    土地作物 一甘砂   《割書:太く大きし土人製法   するを知らす生マにて売候由》      一里芋 西瓜 年中有 一莱菔   《割書:丸くふとく短し日本の   鼡大根のごとし》       一胡/薩葡(本ノマヽ) 色黄也 一小豆  小角豆 日本と異ることなし   一瓢箪 《割書:丸ク六尺内外壱尺 已上なるもあり》   此瓢箪の売を二ツわりにして櫃又ハ/盥(タラヒ)にもし其外諸式   入物皆此売を用ゆ覆ハとも蓋なり 島人櫃盥をひとつに用ひて不潔を不知と言 油ハ魚油也《割書:諸館皆是を用ゆ土人の内にハ行燈なし夜分燈を 点せす暗がりにてどの家へ行てもゴソ〳〵すると言》 蜜柑 柚 柑子 此外数品有べし見留す 竹生せす 桶の輪鉄を用ゆ 絹布 《割書:産せす外国 より来る》 米 麦不作 年中常食ハさといも也  此地米麦不産の地故五穀を貢に出す事なし多分芋を  納る又銀納も有と言島主ハ痴漁にて何事も応接することなし万事  アメリカ役所にて裁判する由年貢もアメリカ県吏より取立して  島主へ宛行ふと也 馬 土地に沢山有れ共喰す牛豕ハ諸館に養ひ子を育つ■言  諸館にて毎日牛を屠ること拾八疋平均なれ共上食にて価高く  島人等ハ牛豕を常々喰事能はすと言諸館にハ万ツ□□といふ  物なし歓舞吹弾の音も聞ゆヲルゴルの大キサ壱間位の  大器にて寄々軽々妙音美音有船中にて持て遊ふヲルゴル有