翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

亜墨利加漂流記聞 - 翻刻

亜墨利加漂流記聞 - ページ 20

ページ: 20

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 せさりし事にや其訳知らす右人々ハ最早ハフウの住  人となる故のこと成べしと言 此島甚た暑く日本ハ厳寒の時節なるを此地暑サ 堪がたく日本の大土用の如くに有しとそ此島の男女も 天窓残切髪にて赤裸也小舟へ乗来り何□□□向 壱男ハ皆陽物を顕ハし惣身に入墨有女ハ芒の葉 のこときものを少し計り前に垂レ下ケ前陰を覆ひ候計り にて尻の方ハ丸/裸(ハタカ)也此女をアメリカ人と大船へ引揚 日本まて惣嫁を買か如く面々奸媱し価ハ□烟 草を一寸程宛切て遣し候由是を裸女口に含ミて 小舟へ帰るを裸男女下ニ待請無理無体ニ口中の 莨を押出し奪ひ取勝ニ奪ひ合義理も情け も言はぬ裸ノ虫の形情也  此練莨裸島にてハ軽からさる珍重するにや舟子共  取はづして一と切レ浪に落しけれバ裸男女海中へ飛込ミ  恰も魚の湧かごとく群り浪を分け入て尋拾ひ候由  此裸島サントウイクとハ聞へす或人言漂客の話  按するに管見ながら南アメリカ西遠洋に有と言  一小島マルケイサなるべし此島の/裸(ハダカ)虫共椰木  堅き皮をも庖丁も用す口にて剥き候由島人男女  とも歯ハよく揃ひたる丈夫なるもの也と言此土地椰木  多く専ら是を喰する由島の内にハ家と言もの前々  なく岩の硲ニ居入ると聞ゆ生まの椰子ハ大サ西瓜程  にて栗の毬のことき皮有て至て堅き物也と□  アメリカ人も漂客も裸虫のことく口にて剥事あ□  す庖丁を以剥き候に亦一ト皮有此中仁有油有  漂客是を食せしに甚美味成し故幾ツともなく  求めて喰候□□□江アメリカ人氷砂糖を一盃ツヽ