翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

亜墨利加漂流記聞 - 翻刻

亜墨利加漂流記聞 - ページ 21

ページ: 21

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 入て漂客え一同に呉候由ニて漂客沢山持返り有り 此裸島に暫時碇泊して直ニ出船し二日走りぬけ 硫黄島え船を止ム  此島にて大サ鳶位之蝙蝠を船子とも打落し候由  此島淡路の内位の小島にて人不住無人之内なり  右手の方に硫黄盛んに燃上り候よし此所にて椰子并  薪等夥敷取入たり椰子ハ多分豕の食料に致候由  爰に大イ成穴を掘豕一疋其儘丸焼にして昼飯ニ  したりしよし 此所開帆して洋中西北ゟ趣き数月ニして翌□ 亥年ノ二月上旬  唐土道光三十壱年今年年号替りたれとも忘れ  たりといふ日本の嘉永四年に当る 唐土/広東(カントヲ)/香港(ホンコン)といふ島え着船  此島内地を離るゝ事僅ニ弐里計りニ而恵州湖州は/咫(し)  /尺(せき)の間なりといふ  此/香港(ホンコン)江来りし以来飲食調度日本とて変りたる  事なし但/香港(ホンコン)ゟシヤンハイに滞留せし間は其地  の風習也食事二食也し由/乍浦(テンミシ)え至りてより日本  のことく日に三度ツヽ成しとぞ唐土にてハ貴賤に不  限一同冷飯を不食よし米を毎日三度ツヽ焚て食  余りは豕の餌食に致るよし白粥を売/歩行(アルク)商人  も有よし/香港(ホンコン)え着せし日漂流客日本姿にて上  陸致しけれは諸国の夷人蟻の如く集り漂客を前後  左右ゟ取巻夥敷見物人にて一向歩行出来不申候故  其日は者船え返り翌日ゟアメリカ風ニ而上りけれは見物人  はなかりしとそ此/香港(ホンコン)にてはじめて醤油にて煮