翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

亜墨利加漂流記聞 - 翻刻

亜墨利加漂流記聞 - ページ 22

ページ: 22

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 たるものを食せしよし生ま牛ハ醤油煮しめる  豕ハ醤油少しと砂糖蜜等にて焚よし醤油溜  りニ而澄醤油なしとなりアメリカ人は何れも醤油にて  煮焼したるものハ一切不好油揚の類を好て食らふといふ 酒の肴にハアイヒル牛豕玉子の塩/漬(ツケ)等なり キンコ昆布  此二種吸物にして出し候由フカノキンヒラヒシコ此四品は  日本ゟ渡り物なりと申候よし 蛙ハ珍敷肴なり  /天窓(アタマ)/腸(ハラワタ)/皮(カワ)をさつて煮染る  /上海(シヤンハイ)にて豪家の招ニ逢し時漂客え格別の馳走の儀  にて蛙の煮染を大キなる器物えうず高く盛て出し  たるなれとも壱人も是を食ふものなかりしとそ夷人  は是を悦ひ食ふ事日本人が鰻を喰ふ心持の様に  見え申候支那ハ何方も水悪しく/濁(ニゴリ)水のよし上海  辺の呑水は川水故明礬を入て澄し用ふ  /香港(ホンコン)ゟ上海迄の間にて日本墨といふ看板を出し  たる商内見世を再三見掛ケ候よし  /乍浦(テンミン)の地ハ井戸に塩気有て飲水にハ用ひがたく不断  雨水を受置用ゆるよし 此/香港(ホンコン)は談路島よりは少し小サキ島なれ共万国通 商/咽喉(インコウ)の地にして諸方海船輻湊の船場頗る繁盛 の地ゆへ諸外国の商館多此所に有よし万舟入津 諸運上銀并諸邦商館及農商租税ハ漢父利亜館 え取納メイキリスより唐役所え手渡致候よし 是は去ル道光廿年前後の兵乱以来ゟ/諳厄利亜(イキリス)の支 配と相成ル事之由  道光廿年は英国紀年一千八百四十年のよし日本天