翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

養生長寿秘伝鈔 2巻 - 翻刻

養生長寿秘伝鈔 2巻 - ページ 23

ページ: 23

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【右丁】  色(しょく)常(つね)ならず我意(がい)つよく短気(たんき)にして御家内(ごかない)御(ご)一  統(とう)御家来(ごけらい)衆中(しうじう)まではなはだ難義(なんぎ)の趣(をもむき)医師衆(いししう)も  御療治(ごりやうじ)は色欲(しきよく)うすくならずしては致(いた)し方(かた)なく  当時(とうじ)は健忘(けんぼう)の症(せう)と成(な)らせ候 得(へ)者(ば)外(ほか)御病(ごやまひ)など添(そひ)候 時(とき)  は甚(はなはだ)六(むづ)ヶ敷(しく)よし申に付 御袋様(をんふくろさま)大きに御(をん)をどろき  成(なさ)れ兼々(かね〳〵)右(みぎ)知識(ちしき)御帰依(ごきへ)に候へば内々(ない〳〵)御袋様(をんふくろさま)より相  願(ねが)はれ御示(をんしめし)の義(ぎ)歎(なげ)かれ候へば知識(ちしき)もだしがたく  思召(おぼしめ)され右(みぎ)の一書(いつしよ)相送(あいをく)らせられ候へば一書(いつしよ)そのまゝ  何某(なにがし)君 御所持(ごしよじ)にて御当(ごとう)人もろとも御熟覧(ごじゆくらん)候 処(ところ)御(ご)  当人(とうにん)別(べつし)て感心(かんしん)いたされ是(これ)まで親(をや)妻子(さいし)の場(ば)へも 【左丁】  心付(こゝろつか)ず扨々(さて〳〵)恥(はづ)かしく面目(めんほく)なき次第(しだい)なり御教示(ごけうし)一々(いち〳〵)  拙者(せつしや)身心(しん〳〵)にこたへ誠(まこと)に我(わ)が腹中(ふくちう)を御見貫(をんみぬ)きのやう  おもはれ赤面(せきめん)し恐(おそ)れ入(い)る義(ぎ)と御内咄(をんないはなし)など有之(これあり)  今日(こんにち)より心中(しんちう)改(あらた)め変(かへ)色(いろ)を慎(つゝし)み忿(いか)りを止(や)め我意(がい)  名聞(めうもん)捨(す)つるとの御誓言(ごせいごん)ありて翌朝(よくてう)より早天(そうてん)に  御目覚(をんめさめ)夫(それ)より日々(にち〳〵)怠(おこた)りなく御自心(こじしん)居間(いま)より庭(には)  さき御掃除(をんそうじよ)なされ月(つき)に三四 度(ど)宛(づゝ)右知識(みぎちしき)の方(かた)へ  御参(をんまい)りあらせ道義(どうぎ)御咄(をんはなし)拝聴(はいてう)なされ折々(をり〳〵)は御宅(をんたく)へ  御招待(ごせうだい)なされ候よし平日(へいじつ)は仮名法語(かなほうご)類(るい)又(また)心(こゝろ)あ  る草本(くさほん)など御覧(ごらん)なされ御(をん)いとまある節(せつ)は浅(あさ)