翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

養生長寿秘伝鈔 2巻 - 翻刻

養生長寿秘伝鈔 2巻 - ページ 37

ページ: 37

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【右丁】  飲(の)まば炉(ろ)に火(ひ)あり茶(ちや)ほしくばわかして飲(の)めとの御(をん)  義(ぎ)にて両人(りやうにん)とも只(たゞ)慎(つゝ)しみ罷居(まかりをり)候 得(へ)ば その方(ほう)共(ども)遙(はる)  々(〳〵)尋(たづね)来(きた)る段(だん)笑止(せうし)也(なり)無益(むゑき)なりわれ等(ら)事(こと)一字(いちじ)一 句(く)を  しらざればさとし示(しめ)すべき事(こと)も知(し)らず時(とき)ならず  降(ふ)る雪(ゆき)は順気(じゆんき)ならざる故(ゆへ)の病(やま)ひなり一薬(いちやく)ならで  何(なに)か是(これ)をよく消(け)し癒(いや)さんや一薬(いちやく)は是(これ)不 求自持(ぐじち)  (                                          もとめずみづからもつ)  取(とつ)て服(ふく)せよと《割書:二人》 礼拝(れいはい)してひとへに御慈救(をんじく)願(ねが)ひ  奉(たてまつ)ると申上候へば三日の内(うち)に来(きた)るべしと仰(おうせ)有(あ)れば  畏(かしこま)り立退(たちしりぞ)き帰(かへ)り候 所(ところ)両(りやう)人とも夜中(やちう)目(め)も合(あ)はざれ  ば明(あく)るを待(まち)かね翌日(よくじつ)早天(そうてん)両人(りやうにん)参上(さんじやう)いたし銘々(めい〳〵) 【左丁】  ども愚智(ぐち)盲昧(もうまい)より踏(ふ)みまどひ方角(ほうがく)も失(うしな)ひ候 段(だん)申  あげんとするを誰(たれ)か闇路(やみぢ)に導(みちび)くや皆(みな)自(じ)己の所作(なすところ)  昨日(きのふ)の夢(ゆめ)は跡(あと)なく只(たゞ)是(これ)即今(そくこん)の大事(だいじ)皆(みな)自心(じしん)を信(しん)ぜ  ずして他(た)に求(もと)めむとするが故(ゆへ)に労(らう)して功(こう)なく古(こ)  人(じん)云(いわ)く道(みち)の為道(みちたる)は常(つね)の道(みち)にあらず名之為名(なのなたる)は  常(つね)の名(な)にあらずと是非(ぜひ)邪正(じやせう)皆(みな)是(これ)空裏(くうり)の花(はな)何(なに)  をか取捨(しゆしや)せむ神儒仏道(しんじゆぶつどう)も覚(おぼ)へ知(し)りたるは自己(じこ)を  しばる縄索(なわめ)なりいさゝか当席(とうせき)へ持来(もちく)る事(こと)勿(なか)れ  との御示教(をんしめし)にて神儒仏(しんじゆぶつ)諸道(しよどう)こと〴〵く皆(みな)心法(しんほう)な  る事(こと)を御説得(をんせつとく)有(あ)らせ本来(ほんらい)自性(じせう)智愚(ちぐ)男女(なんによ)無(な)く