翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

養生長寿秘伝鈔 2巻 - 翻刻

養生長寿秘伝鈔 2巻 - ページ 43

ページ: 43

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【右丁】  一面(いちめん)に銘々(めい〳〵)具足(ぐそく)の信(しん)あり信(しん)は心(しん)にて本(もと)不二なり信(まこと)  とも心(こゝろ)とも名付(なづ)けたるにて元来(ぐわんらい)名(な)なく字(じ)も無(な)く候  得ども即今(そくこん)見聞(けんもん)覚知(かくち)する我(わ)が主人公(しゆじんこう)にて六根(ろくこん)の主(ぬし)  にて候 斯(かく)自身(じしん)尊(たふと)き事(こと)を知(し)らず只(たゞ)此(この)色身(しきしん)に執(しう)  着(じやく)して外(ほか)に道(みち)を求(もと)め種々(しゆ〴〵)の苦行(くげう)をし安楽(あんらく)を  得(へ)んと願(ねが)へども 我執(がしう)妄想(もふさう)止(や)まざる故(ゆへ)見(み)る毎(ごと)聞(き)  く事(こと)毎(ごと)に流転(るてん)し苦(く)を受(う)く事(こと)皆(みな)自心(じしん)を信(しん)ぜ  ずして他(た)に向(む)き願(ねが)ひ求(もと)めむとするが故(ゆへ)に候 生(せう)も  死(し)も有(う)も無(む)も善(ぜん)も悪(あく)も何(なに)も角(か)も打(うち)やつて只(たゞ)此(この)  身(み)の一大事(いちだいじ)を深(ふか)く思(おも)ひ一心(いつしん)一 念(ねん)に信心(しん〴〵)を得(へ)んと 【左丁】  二六 時(じ)中 起臥(きぐわ)歩行(ほこう)茶(ちや)を飲(の)み飯(はん)を食(しよく)し二 便(べん)を便(べん)ずる間(ま)  (  ちうや)  も志(こゝろざし)絶(たへ)ぬを信心者(しん〴〵しや)と申候 不祈(いのらず)して神慮(しんりよ)にかない不願(ねがはず)し  て仏道(ぶつだう)に入(い)ると皆(みな)是(これ)信心(しんじん)の功徳(くどく)にて別(べつ)の寄特(きどく)は無之 即今(そくこん)  此身の一 大事(だいじ)我(わ)が尊(たうと)き事(こと)を自知(じち)致(いたし)候へば凡聖(ぼんせう)賢愚(けんぐ)無(な)く同(どう)  一 体(たい)平等(びやうどふ)の直(じき)心 顕(あら)はれ諸病(しよびやう)近付(ちかづか)ず無異(ぶい)無事(ぶじ)也 御(ご)不 審(しん)  候はゞ即今(そくこん)信心(しん〴〵)を発(おこ)し信心を以(もつ)て信心(しん〴〵)を御自得(ごじとく)候て納(なつ)  (                                              みつからうる)  得(とく)可被成候    釈尊娑婆往来(しやくそんしやばをふらい)は千 度(ど)と宣(のたま)ひ候も無始終(しじうなき)を云(い)ふに   (                                       はしめをはりなき)     て暫(しばらく)も不可離(はなるべからざる)の儀(ぎ)也一心は虫魚(ちうぎょ)草木とも一 同(どふ)に   (                                      むしうを)    て天地 同根(どふこん)万物(ばんぶつ)一 体(たい)也 然(しか)れども 其(その)気(き)の稟(うく)る所(ところ)等(ひと)