翻刻!江戸の医療と養生

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養生長寿秘伝鈔 2巻 - 翻刻

養生長寿秘伝鈔 2巻 - ページ 54

ページ: 54

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【右丁】  古への戯場(しばい)にては忠(ちう)不 忠(ちう)孝(こう)不 孝 貞(てい)不 貞(てい)善悪(ぜんあく)曲(きよく)  直(ちよく)を正(たゞ)し見(み)せ神祇(じんぎ)釈教(しやくけう)恋(こい)無常(むじやう)眼前(がんぜん)に顕(あら)は  し感(かん)じいる場(ば)有(あ)り歎(なげ)き患(うれ)ふる場(ば)もあり笑(わら)ふ所(ところ)も  有之(これあり)て実(じつ)は遂(と)げ不 実(じつ)は遂(と)げず義(ぎ)は立(たち)不 義(ぎ)は不(たゝ)  立(ず)是非(ぜひ)を正(たゞ)し見(み)する上下(じやうげ)貴賤(きせん)の身(み)の上(うへ)の事(こと)ども  にて実事(じつじ)かとおもへば全(まつた)く作(つく)り物(もの)のたはこと戯言(たはこと)  かとおもへば乍(たちま)ち眼前(がんぜん)の事(こと)ども有(あ)れば戯言(たわこと)にあら  ず実事(じつじ)にあらず只(たゞ)見(み)る人(ひと)の心(こゝろ)に依(よつ)て為(ため)不 為(ため)有(あ)り  然(しか)るに近来(きんらい)は只(たゞ)猥(みだ)り成(な)るたはことならでは諸人(しよにん)好(す)か  ざるにや逐々(をい〳〵)作意(さくい)いやしく雑(ざつ)に成(な)り過半(くわはん)聞(きゝ) 【左丁】  苦(くる)しく見(み)ぐるしき事(こと)ども多(おう)ければ妻女(さいじよ)などは  行(ゆ)くべき場所(ばしよ)にあらず全(まつた)く世間(せけん)男女(なんによ)とも右 体(てい)猥(みだり)  り【衍】成(な)る事(こと)ども好(この)むはいつとなく心中(しんちう)乱(みた)れたる故(ゆへ)也  女(をんな)は従(したが)ふと云(い)ふ一 言(こと)にて事(こと)足(た)る身(み)なれば幼少(ようせう)養(よう)  育方(いくかた)只(たゞ)直質(すなを)第一(だいゝち)なり親(をや)兄(あに)姉(あね)を尊(たうと)み大切(たいせつ)にし一言(ひとこと)を  も背(そむ)かず弟(をとゝ)妹(いもと)を慈愛(じあい)し召使(めしつか)ひをあはれみいたは  り心中(しんちう)尊(たうと)く身(み)を卑(いやし)く真実(しんじつ)を体(たい)として貴人(きにん)  たりとも縫針(ぬいはり)能(よく)為(せ)ずんば有(ある)べからず是(これ)女子(によし)第(だい)  一の所作(しよさ)なり手跡(しゆせき)は次(つぎ)にすべし古(いにし)への女子はしゐ  て手跡(しゆせき)は心(こゝろ)がけざるなり故(ゆへ)に賢女(けんじよ)貞女(ていじよ)に達筆(のふひつ)と