翻刻
【右丁】
とまでも大慶(たいけい)仕(つかまつり)候
身(み)の内(うち)に身(み)を苦(くる)しめるもの
自身(じしん)より病(やまい)をこしらゆるもの 七 情(でう)なり
〇喜(き) 怒(ど) 憂(ゆう) 思(し) 悲(ひ) 恐(けう) 驚(けう)
( よろこび゜ いかり゜ うれい゜ おもひ゜ かなしみ゜ おそれ゜ をどろく゜)【注】
この七ッは貴賤(きせん)智愚(ちぐ)男女(なんによ)となく皆(みな)発(をこ)り候 所(ところ)の物(もの)に候 得(へ)
共(とも)智(ち)ある人は片(かた)よらずものを止(とゞ)めず着(ぢゃく)せず其(その)
物(もの)ごとに任(まか)すゆへ苦(く)つうなく候 愚(をろか)成(な)る者(もの)は身(み)を愛(あい)し
て万事(ばんじ)我(われ)にまかすゆへ苦患(くげん)絶(たへ)ざれば乍(たちま)ち病(やま)ひの
本(もと)となり候 片寄(かたよる)は惜身(みびいき)の作(な)す所(ところ)なりこの身贔(みびい)
屓(き)よりかた寄(よる)にて候
【左丁】
身(み)をおもふ心(こゝろ)ぞみをばくるしむる身(み)を思(をもは)ねば
みこそ安(やす)けれ
これ真(まこと)の養生(ようぜう)に候すつるとは此(こ)の所(ところ)に候か
又(また)外(ほか)より入(はい)る病(やまひ)あり
風(ふう) 寒(かん) 暑(しょ) 湿(しつ)
別(べつ)して大(をゝい)なる病(やまひ)は
貪(とん)嗔(じん)痴(ち)これ三 毒(どく)也
( むさぼりいかるぐち)
諸病 諸苦悩(しょくなふ)の根(こん)
本(ほん)なり
古歌(こか)に
【注 左ルビの入れ方は特に指定は有りませんでしたので、当方は先輩方の方法を真似て注記機能を用いてしてきましたが、考えれば「最終出力時には削除されます」ので本来残しておくべき資料中の文字ですから不適正な方法と言えます。歌原通様のなさった振り仮名機能を用いてするのも一案だなと思いましたが、文字の位置決めに難渋するのが難点ですね。橋本先生に一工夫して頂きたいものです。】