伊那市×みんなで翻刻

コレクション: 池上家資料 (1) 1

御触書御書附控帳 - 翻刻

御触書御書附控帳 - ページ 50

ページ: 50

翻刻

新町       塗師          久治  鳥目六百文    女房            ひさ 其方儀厳二実体二而舅姑二 能仕へ夫久次年若之砌者 聊心得違之儀茂有之處 其方儀心得方宜敷嫉妬之 心少茂無之実躰二取扱夫 義茂近々家業相励候所実 子無之二付幼年之男子貰請 実子同様二慈愛いたし年立 候二付職柄為習受浮世之 一助二茂相成平常之□方 を初諸事心付実躰二取扱 候故家内和合致候由相聞 寄技成義為 御称美鳥目被下之候 御仁恵之処厚相弁猶又可 相励もの也

現代語訳

新町 塗師 久治 鳥目六百文    妻 ひさ そなたは厳格で実直であり、舅姑によく仕えている。夫の久次は年若い頃には多少心得違いのこともあったが、そなたの心得が良く、嫉妬の心が少しもなく実直に取り扱い、夫も近頃家業に励んでいるところである。実子がないため幼い男子をもらい受け、実子同様に慈愛をもって育て、年頃になったので職業を習わせて世渡りの一助ともなるようにし、平常の行いをはじめ諸事に心を配り実直に取り扱っているので、家内和合していることを聞いた。立派な行いであるので御称美として鳥目を下賜する。この御仁恵の趣旨をよく理解し、なお一層励むべきである。