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コレクション: その他の草双紙

芸者呼子鳥 : 2巻(松泉堂) - 翻刻

芸者呼子鳥 : 2巻(松泉堂) - ページ 3

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ぶすいせんせい ろじういろ〳〵の しやれはなしをする あいつもながさで こまりはてたもの なにかすものだ ぬしやきり山 かむすこと こゝろやすい  じやァないか いろ〳〵むたはなしを してろじうは    たち     かへる 【ろじうの無駄話】 せんせい 二十両 なけれ はなら ない事 か ある くめんはでき まいかの それにつけてもおらあおとよにきれふみを やつたこのごろどこのかやろうめにころひやァ がつたといふことだきゝな とんだふといあまだ きれるおほえはないの ころしてしまへの きがちがつた かのと かい て きた おとみ がどふ もなら ぬおれが わづら た りや な 四五 日引こ して かんひや して まい はん 水を あ び て かみ まいり を し て くれた 【場面変わっておとよのお座敷】 はまのまさごのげいしやの なかにもへんてんおとよ【弁天おとよ】 なにたかしろしうがきれ【名に高し、ろじうが切れ】 ぶみきにかゝりあふて【文気にかゝり、会ふて】 うらみをいわんとおもふおり からこのよのきやくはくんじ#1 き与三左衛門#2文なん なんぞとて すこびたる一さ#3       なり 【三味線を弾く芸者の歌】 うきふし【憂き節】のなかに まことのこゝろ      なら#4 【袖に郡とある男、おとよに杯をすすめながら】 おとよ  さん 一つあげ  やしやう

現代語訳

風流先生と六四郎はいろいろな洒落話をする。 「あいつも長さで困り果てたものだ。何かするものだ。お主や桐山が息子と心安い仲じゃあないか。」 いろいろな無駄話をして、六四郎は立ち帰る。 【六四郎の無駄話】 「先生、二十両なければならない事がある。工面はできまいかの。 それにつけても俺は音代に切れ文をやったが、この頃どこの家の野郎めに転んだということを聞きな。とんだ太い奴だ。まだ切れる覚えはないのに。殺してしまえの。気が違ったかの」 と言って来た。 「音代がどうもならぬ。俺が患ったりや、四五日引きこもって看病をして、毎晩水を浴びて神参りをしてくれた。」 【場面変わって音代のお座敷】 浜の真砂の芸者の中でも変転音代【弁天音代】は名に高し。六四郎が切れ文気にかかり、会って恨みを言わんと思う折から、この夜の客は郡次与三左衛門、文なんなんぞとて、すこし酔いたる一座なり。 【三味線を弾く芸者の歌】 憂き節の中に真のこころなら 【袖に「郡」とある男、音代に杯を勧めながら】 「音代さん、一つ上げやしょう。」

英語訳

The refined master and Rokushirō engage in various witty conversations. "That fellow is quite troubled by the length of things. He'll do something about it. You and Kiriyama are on intimate terms with his son, aren't you?" After various idle talk, Rokushirō gets up and leaves. 【Rokushirō's idle talk】 "Master, I need twenty ryō for something urgent. Could you arrange the financing? Speaking of which, I sent a break-up letter to Otoyo, but I hear she's fallen for some young man from some house lately. What a bold woman! She doesn't even remember being dumped yet. I should kill her! Has she gone mad?" So he said. "Otoyo is impossible to deal with. When I fell ill, she stayed in seclusion for four or five days to nurse me, bathing in cold water every night and going to pray at the shrine for me." 【Scene changes to Otoyo's parlor】 Among the geishas of Hama no Masago, the changeable Otoyo【Benten Otoyo】is highly renowned. Just when Rokushirō, affected by the break-up letter mood, wants to meet her and voice his resentment, tonight's customer is Gunji Yozaemon, with some literary companion, forming a somewhat intoxicated gathering. 【Song of the geisha playing the shamisen】 If it's a true heart within the sorrowful melody 【A man with "Gun" on his sleeve, offering a cup to Otoyo】 "Otoyo-san, please have one."